新潟教育

新潟市の教育を教職員の組合活動を通して考えていきます。 中の人は複数。関心もそれぞれ。多彩な内容を目指して。

「エネルギーの源泉は教育愛」

 新潟市内のある中学校だよりで、校長がタイトルのような文を冒頭に掲載しています。この文を長文ですが、全文をご紹介しましょう。

 35年前、教師の第一歩を踏み出した私に、当時の校長先生が言われました。「学校で一番若いあなたは、朝は遅くとも7時30分に出勤して、教務室でお湯を沸かし、お茶を出せるようにして、かつ先生方全員の机の上を雑巾で拭くものだよ。」
 部活動終了時刻が18時30分、生徒の下校完了時刻が18時45分ですから、戸締まりを確認して教務室に戻るのが19時、昼休みは実質的に休息はできないので、1日の勤務時間は、平常であっても12時間30分はありました。生徒が下校してから様々な仕事をこなし、土日も部活動をしなければならなかったので、一ヶ月の超過勤務時間は、150時間を優に超えていました。
 教師という仕事はそれが当たり前、疑うことをしなかったし、子どもたちのために頑張ること、それが喜びであり生き甲斐でもありました。ただ、柔道部顧問だった私は、連盟の合同合宿で、ゴールデンウィークを全く休めなかったことだけが、唯一悲しい出来事でした。
 翻って、現在の先生方の勤務の態様を見ていると、35年前と全く変わっていない現実があります。O中学校の教師28名中11名が、過労死ラインである月80時間以上の超過勤務をしており、うち4名が100時間以上の超過勤務をしている実態はあります。幼児を抱えながら、土日に部活動をしてくださっている教師も何人かおります。毎日のように、「無理しないように」と働き掛けているのですが中々改善されません。
 勤務時間はともあれ、先生方にはこれからも、教師愛に燃えて仕事に専念してもらいたいという思いが、同じ教師としての私にはあります。教育愛が私たち教師のエネルギーの源泉なのです。

 この全文を読んで、少し違和感を覚えました。最初の段落から3段落までは、ご自分の若いころの超過勤務時間を誇らし気に語られています。4段落ではこの中学校の超過勤務の実態が述べられ、超過勤務されている教師に「無理しないように」と校長が声を掛けていることが書かれています。しかし、どのような改善するかは全く記述はありません。
 そして最後の5段落では「勤務時間はともあれ」と前置きして、「教育愛に燃えて仕事に専念してもらいたいと思い」があることを校長は宣言しています。勤務時間はどうでもよいととらえられても仕方がない文といえます。
 教育愛を否定はしません。しかし、教師も人間です。教師だけでなく、日本全国で働き方の見直しが始まっていることを校長は認識しているのでしょうか。電通やNHK、市民病院の過労死をこの校長はどうとらえているのでしょうか。
 新潟市教委が今年度から勤務時間を把握するための調査を全教員にしていることをどのように受けとめているのでしょうか。文科省まで学校の超過勤務について、本格的に改善しようとしています。10月8日の新潟日報の特集「道徳教科化 多忙に拍車」の記事では2006年と2016年を比較して、小中学校で超過勤務が増加している実態を分析しています。
 いつも新潟市教委は校長会を通じて、指導を徹底していると言います。しかし、このような文を書く校長が今でもいることに市教委の指導の限界を感じます。それ以上に、このような文を書く校長の学校にいる子どもたち、教職員がかわいそうになってきます。
 
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コメント

内容が矛盾しています。中教研国語部で研究発表会をする必要があります。

  • 2017/10/11(水) 23:21:52 |
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  • 名無し #-
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