新潟教育

新潟市の教育を教職員の組合活動を通して考えていきます。 中の人は複数。関心もそれぞれ。多彩な内容を目指して。

学閥を解剖する

 あるサークルの会報に「私の見た学閥(ときわ会)」が掲載されました。退職したときわ会会員の方です。興味ある内容なので批評を入れて、少しご紹介します。
 第一はその学校の学閥の会があると夕方、突然ごっそりと管理職をはじめ多くの男性教員を中心にいなくなります。施錠は誰がするのかという話になってしまいます。他の学閥の教師か無派閥の教師が施錠をします。
 第二は会費である。年間10万円以上の会費を払います。学閥の教師の中には「保険だなぁ」と言っている人が一定数います。飲み会は年2〜3回。会報は年1回支部単位でつくります。会費の内訳を知らない学閥内の教員が多いのです。飲み会の出席は学校ごとに出席率で明示されます。中学校の出席率が悪いと話題になります。部活動があるので仕方もないのですが、出席率は校長のメンツでもあるわけで大変なことになります。
 第三は学閥は「研修団体」を名乗っています。全県的なセミナーを盛んに開きます。組織的な課題があって、研修部と組織対策部が意図的に進めます。夏休みに新潟の教育会館(ときわ会の居城)でカウンセリング講座など実施します。研修することは大事ですが、上から降りてくることだけが内容で、その域を越えないで行われています。(現在、ときわ会が「ときわ未来図」を推進しています。委員長は新潟市中学校校長会長)
 第四はある世代から急に声がかかり、管理職になるための研修が行われます。テキストは教育法令ではなく、「管理と運営」です。学閥の管理職のバイブルといえます。管理職試験の論文はの書き方などはていねいに現職校長が添削します。当然ですが、学閥に加入していない教員が管理職にはなれません。
 第五は組合選挙に対する介入です。不当労働といわれないようにする。これはときわ会、公孫会、新陽会の三派連合で協力して組織対策を図ります。ある学校に集められて、どの学校から誰が役員で立候補させるか、選挙の実務を相談します。夜7時を超えると、弁当が配られます。そのため、役員になると、「このたび○○の役員にさせていただいた●●です。よろしくお願いします」という教師が存在します。誰かにさせていただいたのでしょうか。県教組の役員した校長が2月のある日、「昨日は組合役員出身の管理職合格者の激励会だった」と言いました。驚きました。
 第六は教員評価である。中越ある都市のときわ会総会に市の教育長が来て、「この会で一緒に研修している人は、教員評価は問題ありません」と言いました。会場は拍手がおきました。これが新潟の教員評価の実態です。

 なかなか面白い事実です。学閥の介入では「教科書採択」があります。小学校がもうすぐ「道徳の教科化」のために、道徳の教科書の採択が注視されます。新潟の場合、道徳の教科書の内容が「パン屋から和菓子屋」になったことも大変なことですが、学閥がどの教科書を採択するかが見物です。新潟市では小学校と中学校のある教科書の会社からの贈与が問題化しました。教科書採択では小学校がはやく行われます。現在、小学校で12ある教科書のうち、3分の1がG社になっています。道徳は市小学校校長会長が採択責任者になる可能性が大きいでしょう。これでG社を採択したら、介入を実証するといえます。学閥の動きは目を離せません。
スポンサーサイト
このページのトップへ

新年度を迎えての変化

 新年度になるとわかることがあります。新潟市は今年度から政令市権限移譲を完全に実施されました。
 まずは通勤手当が変わりました。県は2㎞毎で、実測が基本です。しかし、新潟市は5㎞毎で、何と「徒歩の最短距離」です。どういうことがおこるかというと、距離はマップファンで計測することになっています。「徒歩」で測ることは、一方通行ないので、実際とは違う最短距離になります。5㎞毎ですから、通勤距離が4.7㎞だと2千円で、5㎞だと4200円になります。4月に入って、通勤手当が減額された方はいませんか。不合理というべきものです。
 教職員評価が変わりました。昨年度は1枚しかシートがなかったのに、2枚になりました。今までと同じ業績評価シートと能力態度評価シートです。前者には「目標以外の業績」というこぶ付きがあります。これも何を書いていいのかわかりません。後者は「服務規律」の3段階を除いて、後は5段階です。但し、「2・3・4」は所見を書かなくてもよいことになっています。ここで大切なことは教職員評価は勤務時間内のことを書くことが原則だと市教委も了解しています。
新潟市は配置する人々が足りないことが起こっています。先日、新潟日報はALTが3人不足していることを報道しました。5区21校が影響しています。派遣業社まかせの確保と何校のかけもちがネックになっているのではないかと思われます。また、図書館司書も現在4校未配置です。司書の待遇が劣悪ですから、なかなか補充できないわけです。教育に支障が出ています。市教委の責任が問われます。
 4月になると、市教委のたよりが届きます。毎年、写真入りです。教育支援課と教育相談センターのたよりが各学校に来ました。回覧されていると、「まだやっているのか」とため息がおこります。退職された校長が何人か写真に載っているのです。ため息は退職して、再就職したのにまた再々就職している方へのものです。明白なことはときわ会会長を行った同期の方々が潤っていることです。再々就職もその方々が多いようです。その職にまったく適任かと思ってしまう場合もあります。子どもの教育より、大人の事情が優先されています。困ったものです。
 
このページのトップへ

学校はブラック?ー中学教諭57%過労死水準

 4月29日(土)、各新聞は一面に北朝鮮のミサイル発射の失敗と中学教諭6割過労死ラインを記事にしました。
 文科省は28日に学校内勤務時間が週60時間以上の教員が小学校33.5%、中学校で57.7%に上るとする2016年度の公立校教員の勤務実態調査結果(公立小中学校400校抽出)を公表したことを受けたものです。教員の時間外勤務は法律では限定されていますが(給特法限定4項目)、有名無実化して超勤の深刻さが浮き彫りになりました。松野文科相は「看過できない実態が客観的に裏付けられた」と述べ、中教審に働き方改革の検討を求める方針を示しました。
 上記の週60時間以上の勤務は、厚生労働省が過労死の労災認定の目安としている月80時間超の残業に相当します。教諭だけでなく、教頭・副校長も週60時間以上だったのは、小学校で62.8%、中学校で57.9%に上りました。
 特に中学校教員が5時間以上、週勤務時間が増えました。また、若い世代ほど勤務時間が長い傾向が見られました。土日1日の学校内勤務時間は、平均で小学校が1時間7分、中学校が3時間22分でした。中学校は1時間49分増えており、内訳は部活動が2時間10分(1時間4分増)を占めて、大きな要因になっています。土日には持ち帰りの業務は小学校で1時間8分、中学校で1時間10分あり、出勤しなくても仕事をしている教員が多い実態がうかがえました。
 新潟市、新潟県は今年度、教職員の長時間勤務の要因把握の必要性から、出退時刻を記録することをしています。教育委員会が教職員の勤務実態を把握しようとすることは画期的ですが、実態調査で裏付けられなくても超勤の実態は今まででほぼ明らかになっています。新潟市内ある特定のいくつかの中学校では教員の帰りが午後11時や10時過ぎになっているのは市内の大半の教職員がわかっています。A中学校の校長もその実態をわかっていて、「今年は9時過ぎには帰宅する」ことを指導しています。B中学校内では「うちは学級担任になる女性教員は独身の方ではできない」とまで言われています。部活動の超勤は当たり前ですが、それ以上に学校体制で小中学校で超勤が放置されている実態があります。
 中部地方の大都市の附属小中学校には昨年度、労働基準監督署が2回入りました。新潟市や新潟県の各学校も労働基準監督署が入って実態を調査しなければならないのでしょうか。
 新潟市教委・県教委は実態調査で甘んじないで、超勤を解消する方策を実施することが求められています。そして、市教委や県教委自体が超勤をしないことも必要です。
 学校現場が日本国内ではブラック企業以上だという声があります。
 
このページのトップへ

全国学力テストー新潟、全国への影響

 18日に全国の小学6年生と中学3年生全員が国語と算数・数学の2教科の学力テストを受けます。
 「全国の平均点よる上に」「昨年の平均点をこえろ!」と全国では過去の問題や類似問題を繰り返しやらしています。テストの点数を上げることが至上命令になり、「本来やるべき授業ができない」との声が学校であがっています。新潟も含めて、点数がトップの秋田方式の「課題」「まとめ」「ふりかえり」といった授業の画一化が進んでいます。
 文科省は学力テストは「子どもの学力状況を調べる」ためで、競争をあおっていないと言っていますが、今年度から各政令市指定市の平均点の公表もすることになっています。点数アップが最重要課題であるかのようにした責任は文科省です。状況の調査なら、統計学から言って3%くらいのテスト実施で「子どもの学力状況」はわかります。
 昨年度、岡山では学力テストの点数の上の学校に予算100万円計上するとか、青森のように校長会の席順を学力テストの成績順にするといった驚くべき実態が報告されています。
 文科省はテスト導入のもう一つの理由に「教育指導の改善」をあげていますが、これも成り立ちません。テストの結果がわかるのは実施後、数ヶ月も後のことです。答案は返却されず、問題ごとにできたかできなかったかを示す「個人票」が渡されるだけです。子どもは自分がどこをどう間違えたかわからず、教師も具体的な指導をすることはできません。
 文科省は新学習指導要領で、「主体的・対話的で深い学び」を主張していますが、教師が「点数対策」の授業を強いられていては、「深い学び」すら保障できません。教師が自主的に相違工夫した授業を自由を奪われているのは重大です。 そもそも新潟にもおいても授業だけでなく、教師の自由がなくなっています。下越のある大規模な小学校では若い教員は「ハイ」と「喜んで」という2語しか許されていないことや中越のある小学校では若い女性教員が全教員の朝のお茶出しをしているビックリする実態がわかっています。新潟はまだ封建制度なのかと思ってしまいます。これでは文科省が提唱する「主体的・対話的な深い学び」の実現などは自由のない教師ではできないことでしょう。
 全国学力テストは毎年50億〜60億円かかっています。ある教育産業が文科省から委託を受けて実施しています。その癒着についてはマスコミなどは何も報道しません。予算を35人学級の完全実施などに回し、学習が遅れがちな子どもへの丁寧な支援をができるようにすることこそ本道です。子どものための教育条件整備にお金をかけることが、教師の創意工夫の自由を保障することになります。
このページのトップへ

4月にみえる新潟市の教育界

 異動が決まり、新しい体制で各学校が始まっています。多くの特徴がみられますので、少し述べたいと思います。
 新潟市では教育次長のポストの1つが高校ポストから、ときわ会ポストに変更になりました。最近、新陽会は教頭職が長く、最後の1か校勤務で校長になる人事です。今回も坂井輪、巻西中がその例といえます。
 教諭異動では新潟市が政令市権限移譲で全員に辞令を発行しました。新異動人事による市外交流(3年勤務で市内へ異動させる)も始まりました。周辺の市外、新発田、三条、阿賀野市などの交流人事が顕著でした。中高交流人事では市立高校へ中学校教諭が異動しました。万代高校は数学、英語、体育の3人、明鏡には同じ中学校から国語、社会の2人が異動しました。高志中等学校の中学校から異動は同じ傾向がみられるようです。下越の福島原発によるいじめ事件がおきたため市内へ急遽の異動もありました。市内の小学校での事件では教頭は異動がありましたが、学級担任の異動はありませんでした。
 再任用では不思議な異動がありました。北区の小規模な中学校で再任用の美術の方がいるのに、同じ美術の方を再任用しました。1日の秋葉区の兼務はありますが、2人の美術の再任用がいるのも異常です。その2人はときわ会と新陽会にそれぞれ所属されています。
 市内の臨時事務職員は2年勤務できることになっていますが、1年の異動がみられました。3月23日、参議院文教科学委員会で「事務職員 適性配置」について質疑が行われました。東京都の共同実施の実態をとりあげて、共同学校事務室の法定化ではなく、学校事務職員の配置見直しの必要性だという主旨でした。東京では、現場に配属する学校事務職員(都費)を週4日勤務の非正規職員に置き換えたうえ、共同事務室として7校分の共同実施を4人で処理させています。新潟市は政令市権限移譲後も事務職員は各学校配置を方針化しました。「効率化」だけでなく、子どもの教育をすすめるために事務職員の適性配置が必要なことは間違いありません。
 新潟市は4月3日から出退勤簿のパソコン入力が始まりました。市教委が教職員の労働時間を調査すること自体、当然のことです。法律で月80時間を超勤した場合、産業医との面談が義務づけられています。しかし、教職員のなかでは毎日、パソコンを開いて入力することが「多忙化だ」と言う声があります。教職員から、「毎日夜10時や11時まで残っている小中学校は市教委がわかっているはずだ。そういう学校をしっかりと指導することから先に始めるべきだ」とか「うちの学校では女性教員は独身者でないと勤まらない。そういう学校の状況を調べるべきだ」という声が聞かれます。全国では超勤している学校を労働基準監督署へ連絡が入り、実態調査を実施している報告もされています。
このページのトップへ

FC2Ad

FC2カウンター

本日までの出席者数

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

月別アーカイブ

最近の記事

カテゴリー

プロフィール

note111

Author:note111
管理人。
ブログ初心者。

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する