新潟教育

新潟市の教育を教職員の組合活動を通して考えていきます。 中の人は複数。関心もそれぞれ。多彩な内容を目指して。

衆議院文部科学委員会

 5月中の衆院文教科学委員会では現在の学校の問題が3つ取り上げられました。
 1つ目は、「教職員の長時間労働」問題です。総務省は小中学校の教職員のうち、2014年から16年の3年間で公務災害認定された件数は39件。うち過労死が13件あったことを明らかにしました。文科省として、勤務時間の管理を徹底するよう求められています。学習指導要領に定められた標準授業時数より実際の授業時数が大幅に上回っている学校があることが質疑で指摘されました。文科省は回答で、「授業時数が標準を下回ったことのみで違法とはならない」と述べました。横浜市の小学校では、「一律20時間以上、授業時数を上乗せするので、土日の持ち帰り仕事を含めれば月150時間の残業だ」という具体例も上げられていました。
 新潟でも他人事ではありません。新潟市のある小学校教員は4月、180時間、5月160時間の残業をし、夜の11時まで学校に残っていた例もあります。 
 2つ目は、「教員の働き方改革」に対し、「現場の負担になる全国学力テストをやめるべきだ」と質疑が出されました。林芳正文科大臣は、「全国学力テスト不参加を決めた市町村教育委員会等に国は参加を強制する権限はない」と回答しました。過去問題を実施し、朝、昼休み、放課後など日常的に学力テスト対策が行われていると指摘されていました。授業の過密化、教員の多忙化に拍車がかかっていることは自明の理です。
 新潟市は各学校に全国学力テスト、NRT、CRT、体力テストの3年間のデーターを報告させています。競争的な動きはしないと市教委は言っていますが、実態はまるで違います。阿賀野市は国語・数学・英語については年に3回も公開授業をさせて、学力向上対策をする白熱ぶりです。荒れている中学校があるので、本末転倒だと声が上がっています。
 3つ目は、小中学校の非正規の教員不足に対し、早急な対策を求められました。「教育に穴があく」実態は広島・島根両県で今年4月から1カ月続く事例や、1人で3校分の家庭科を担当する例、広島では小中合わせ病休などの代替教員が27校で27人足りない状況が指摘されました。これは広島だけでなく、北海道から沖縄まで全国各地で欠員が出ています。もちろん、新潟も該当します。小中学校で、2011年は全国で欠員800件、2017年では教員不足が357人などの報道がありました。文科省も8府県3政令市を調査しました。文科省は全国調査を実施するべきです。
 教員不足の原因は、規制緩和で臨時教員や非常勤講師を増やす一方、定数改善計画が持たなくなったことがあります。応急的対応として、子育てなどで離職した30代から40代の教員免許保持者に対し、免許更新の弾力的な運用の拡大を求められていました。
 「教育に穴があく」現状は新潟でも同じ状況です。昨年の育児短期休暇の例では、県内で担任10人、級外22人はいましたが、4人代替教員がいなかったことが報告されています。
 衆議院文部科学委員会で問題にされた3点は、新潟でも例外ではありません。文科省まかせではなく、県教委、新潟市教委、各市町村教委が改善する努力が求められています。
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新潟市の異動実態からの報告

 人事異動は異動する前はいろいろと声があります。しかし、異動してしまうとなかなかわからないのです。異動の結果、その矛盾で泣いておられる方や嫌な思いをされている方もいます。異動が個別なために実態が明らかにならない場合が多いのです。組合の異動後のアンケートは実施されていますが、プライバシーがあるので、個別の件は明らかにしていません。
 新潟市は政令市になっても現在、交流人事を県と行っています。市内の居住がありながら、市外勤務されている教員が多いからです。全国的には政令市移譲するとすぐに政令市と県は別々の人事異動をします。若干の交流人事はありますが、新潟市と新潟県のような異動は特殊といえます。これは新潟特有な学閥の存在が大きいのではないかという方もおられます。新潟市と県は採用をお互いに独自に実施していますから、交流人事そのものが矛盾を孕んでいることは否めないのです。新潟市は今後、交流人事を実施しないことを目標していますが、現在、その経過途中にある異動は矛盾が大きくなっています。こちらに寄せられている今回の異動の実態についてご報告します。

 新潟市は異動区分はC、D区分はありません。AかB区分です。これは通勤距離によって決められています。しかし、明らかになっていませんが、個別には通勤距離でなく、A区分にかかわらず、B区分や驚くのはC区分で中央区から東区の学校に勤務している教員や西区から西区に勤務している教員がいます。これは市教委が通勤距離を原則として、「あなたはB区分です」と言えば、A区分の通勤距離でもB区分になっています。市教委は異動の事情があるというでしょうが、誰がみてもおかしい異動です。そもそも市教委がその区分を決める基準を通勤距離以外で明らかにしていないことが問題です。異動基準をつくっている市教委が異動基準を破るのです。

 新潟市は交流人事で市外へ3年異動することを異動基準にしています。しかし、これは市教委の条件に合う(55歳以下)すべての教員が該当している訳でありません。もちろん、子育てや介護の問題が個人によってありますから、それは当然のことでしょう。しかし、そのことををきちんとヒアリングするのは、校長によって差が出てきます。ここに教員の悲劇があります。お子さんが3人もいる教員が市教委経験者の校長に市外への異動を言われました。子育てがそれではできないと話しましたが、聞いてもられえませんでした。結局、この方は3月で早期退職されました。
 新潟市は採用数が小中、特別支援学校で多くはありません。研修費用をかけて教員を成長させたにもかかわらず、結婚、子育てを理由に早期退職する女性教員がいることは時代と逆行しているというしかありません。

  新潟市の今回の異動で、矛盾があることを2つ述べました。まだあるかも知れません。異動によって、人生設計が狂うことがあります。市教委、校長は丁寧なヒアリング、納得できる異動にすることが望まれています。


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子どもの力に感動!

 新潟市は19日が延期になって20日と26日に分かれて、小学校の運動会があります。
 東区のある小学校の運動会が20日にあり、午前中にリレー種目がありました。小5では1クラスに2チームつくり、走ります。4クラスあるので、8チームで競争します。このクラスは学級担任と子どもが相談して、チーム編成、走る順番も子どもたちが決めました。そのうちの1チームは生まれつき走るのに難しい子どもがいるチームでした。走る順番をみると、その子を配慮した順番になっていました。そのチームのリレーの走りをみている保護者の皆さんは、我が子の走りより、順番決めのやりとりを子どもに聞いていたので、その団結力にグッときて涙を流されていました。結果は見事に8チーム中2位。素晴らしい成果でした。
 昨今、小学校の子どもたちをとりまく現状で、いろいろなことがあります。学級崩壊や子どものいじめなどさまざまです。教師サイドでも、小学生が家庭学習をしないと涙を流すまで個人指導したり、しつこく家庭連絡をしたりする教師が少なくないと聞いています。子どもの実態に応じた指導の難しさを痛感する今日この頃です。
 しかし、子どもたちの力は素晴らしいものがあります。子どもの力を信じて、リレー編成を組ませた学級担任の力量に感服しました。子どもの力を引き出しています。子どもはリレーを通して、お互いに達成感を持ちました。新学級ができて、まだ2ヶ月にもなっていない時期に、子どもと教師の信頼関係が伝わってきたリレーでした。
 小5のリレーを通して、子どもの力、教師の力、学校の力を実感できました。ありがとうございました。
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小針小事件

 小針小学校で痛ましい殺人事件が起きました。わずか小2で逝かれた大桃珠生さんのご冥福をお祈りをいたします。
 新潟市内の小中学校では小針ショックが大きな波紋になっています。通常の教育活動も延期や中止になり、小学校では集団下校も続いています。日常の教育活動ができないのは子どもや保護者、学校関係者にストレスを与えます。あたり前のことができることがどれだけ大切か、事件が起きるとしみじみ感じます。早急に犯人が逮捕されることを願ってやみません。

 全国や新潟市は学力向上、新学習指導要領の移行が大命題になっています。しかし、この事件をみていると、子どもを健やかに育てるという意味はどういうことか考えさせられてしまいます。小針小では子どものストレスが大きな課題になっています。スクールカウンセラーが配置されていることは当然のこといえます。
 現在でも事件の対応で尽力されている保護者、地域の方々、教職員、警察、子どもをめぐる関係者の皆さんに敬意を表したいと思います。
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子どもが揺れている!

 新学習指導要領が実施される直前は学校は大変な準備が必要です。
 小学校は新潟市は英語科を先行して行います。茨城県でも同じですから、全国的な傾向といえます。総合的な学習の時間を活用してはならないというのも同じです。それに道徳の教科化です。教員が忙しくなると、子どもたちと接する機会が少なくなり、子どもたちが揺れるのです。

 新潟市の江南区の小規模校の小学校では中途退職者が多く、校長と教員数人が残っただけです。各学年とも学級崩壊状態だったといいます。この学校だけではなく、「東区の6年生が大変だ」「江南区のS小学校の高学年が大変らしい」という声が聞こえてきます。学校の行事などで私語がやまないのは子どもの大変さんのバロメーターになっています。もちろん、学校では各学年によって、どうしてこんなに違いがあるのか嘆きが出ています。

 これは中学校でもいえます。長岡市の西地区の中学校では、入学式に在校生私語がやみませんでした。新入生の「ハイ」の声に、「今のは声が小さかったなぁ」と批評の私語は続きました。

 これは中等学校でも同じ傾向です。6年間や9年間一緒に同じ集団ですから、人間関係が大変になると、子どもたちはもっと大変な状況になります。子どもたちの人間関係の修復が難しくなってしまいます。

 学校教育は子どもを中心に考えていくことが大切です。子どもとの交流こそ第一義です。それができないと子どもたちは正直に大きく揺れます。今、新潟市、新潟県の学校は黄色の信号が点滅し始めています。
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